2011.01.20
女の子向けのファンタジーの王道っぽい雰囲気?(あんまり読まないので疑問系)ヒロインがばしばし剣振るったりしてるのはなかなかないのかも知れませんが。
一巻目同様に、分量からみても多めの登場人物の話を、上手く纏めているところが良かったですが、おそらくシリーズ化したからでしょうか、展開されている話の半分以上は回収されていないように思います。後続の巻で纏まっているのかもしれないですが。
登場人物が所謂運命や宿命を背負った、悩み深き若人というのはヒロイックファンタジーの王道ですし、それはそれでよいのですが、地方の田舎村という舞台で前振りもなく偶然出会う、というのがこの巻中だけでも、二度あり若干安易さを覚えました。もっとも、その辺りがショートカットされているので、上手く纏まっているのかもしれません。読者層的には展開が早くてこれはこれでいいのかも、とも思ったり。
私が読んだのは、改訂版の一つ前の版のようなので、ちょっと古いようですが。
比較的分かり易いです。NGNに関する本はいくつか出ていると思いますが、目をいくつか通した限りでは、NGNを技術的な面かた見た場合の説明としては可能な限り簡易に纏まっていると思います。基本的にはベンダーや技術屋向けの本。
要点をよく纏めてある図表が多いのも○。一通りのNGNに関係した技術についても簡易に説明してあり網羅性もあります。
全然関係ないですが、本書の冒頭で、
「情報」という言葉が一般用語として通用するようになったのは、森鴎外が1911(明治44)年、小説「藤鞆絵(ふじどもえ)(=藤巴、着物の文様)」で使用してからだと言われています。また、「状報」という言葉も使われていたようです。
「情報」という言葉の起源は明治9年(1876年)までさかのぼり、語源は軍事的な用語で、その語源はフランス語の”renseignement”でした。それは「敵情の報告」という意味で訳されていたと言われています。
(改訂前版NGN入門 2p)
言われてなるほど。確かに古い本で「情報」と記した本に当たったことがないな、と思いましたよ。
というわけで、浅学の分際でちょろっと少しだけ調べて見ました。
こんな事だったようです。
CiNii – 情報という言葉の起源
情報という言葉は今日広く使われるようになっており,この言葉の起源を調べた。森鴎外が明治20年前後クラウゼビィツの「戦争論」の翻訳に造語したのが最初と思われる。この言葉を用いた背景には福沢諭吉の思想も影響あったと思われる。その後軍事用語として用いられ,鴎外の小説にも出てくるが,一般の辞書に出てくるのは大正の終りから昭和にかけてである。軍事用語としては諜報の意味も含まれていたが,戦後は薄れた。一般に漢字という表意文字の組合せは,言葉から概念を規定することがあるので,情報という語の意味を漢字からも調べた。現在は各分野で学術用語としても多様に使われている。
明治という時代は、様々な西洋の概念をそれまでに無かった日本語へと置き換えていった変革の時代でもありましたが、改めてみるとなるほどなー、という感じ。
一般には、1990年9月15日日経新聞文化欄において使用されたものが初めて、ということですが、別の説では、1876年に陸軍少佐がフランスの兵法書を約す際に使っている、という説もあるようです。
元々は状報というものであり、本来の意味は「敵情(状)の報告」あるいは「敵情(状)の報知」という意味で、軍事的な意味合いの言葉だったようです。
その後、鴎外が、日経新聞文化欄において用いたそうですが、鴎外は「情報」と「状報」を使い分けており、「情報」は所謂データから分析者が読み取った意味を持たせたデータ、「状報」はデータそのもの、を指していたようです。
この意味の使い分けや漢字の使い分けも、明治の当時の人々の並外れた言語へのセンスを感じるのですが、言葉の成立上、もともと軍事用語だったため、民間にはあまり受けなかったようです。
その後、戦後になり、クロード・シャノンの「Information theory」が日本に輸入された際、「Information」を「インフォメーション」として訳していたのを、1950年代半ば、東京工業大学の関英男教授が「Information」に「情報」という訳を宛てて、学術語としての道を開いたとのこと。ただ、当初は学界でも非常に不評だったそうです。
と、あまり本の内容に関係ないことで思わず遊べてしまったようで(笑)
ソフトウェアエンジニアリング講座の2巻目。プロジェクトがターゲットです。
正直、詰め込みすぎの感があります。
システム開発プロジェクトと一口に言っても、たとえば立場の違いだけで見ても、ユーザ側からみたプロジェクト、ベンダ側からみたプロジェクト、全体的に見たプロジェクトと、留意すべき点が非常に多くなります。加えて品質や運用までを記述範囲に含めており、各章を別々の人が記述するという、軸の定まりがたいスタイルで網羅して記述しても、読者にとっては、システム開発プロジェクトを捕らえにくく感じます。
たとえばある人がプロジェクト管理に置ける用語を流れに沿って説明していくスタイルをとっているのにたいして、ある人は架空プロジェクトを例に説明するスタイルをとっている、等、軸もですが姿勢も一致してません。ついでに記述している内容も第一版の発行年(2007年)から考えても古い。
せめて巻を分けて書いた方が良かったのでは、とは思います。
ただ、網羅性はそれなり(あくまでもそれなり…)にあるので、そこに価値を見いだせるなら読んでも悪くはないとは思います。
まあ、プロジェクト管理や、システム開発のプロジェクトの全体性を理解したい、ということならぶっちゃけ他の本のほうが良さそうですが……。
2011.01.19

史上最強の人生戦略マニュアル
著者/訳者:フィリップ・マグロー
出版社:きこ書房( 2008-09-27 )
単行本 ( 408 ページ )
自己啓発本。
人生についてどのように取り組むべきか、という主題について10の法則を設定しそれぞれについて解説、そして最終的な人生の戦略を立てる、という構成。
本書の内容それ自体は悪くないと思うのですが、文章が冗長に感じます。訳本だからという理由もあるとは思いますが、大意をくみ取りにくい文章です。そこが少し残念。
ただ、法則として上げられている10の人生の原則は、ある種の世の中の心理を冷徹に言い切っている面もあり、参考になる部分が多かったです。
しかし、全く関係ないですが、ディスカバーときこ書房の編集能力と装丁の差がめちゃくちゃ露骨で、この手の本は著者一人で作り上げるわけではない、と再確認させてくれる本でした。
イチローの軌跡と、イチローへの著者へのインタビュー、という構成の本です。
内容は、これはというところはあまりありませんでした。
インタビュー部分については、イチロー独特の考え方が随所に出ているような感じがあり、なかなか面白いです。
最初からインタビュー本として構成したほうが良い本になったんじゃないかという感はあるのですが、多分そうすると分量が圧倒的に足りなかったんだろうなぁ…
なかなか面白かったです。
両氏とも現在活躍されている方であり、座談会形式ということで、内容が生な感覚があります。
所謂テクニックなどを解説したり教えてくれるマニュアル本、というよりは、セミナーなどにいって作者の話を聞いてる感覚でしょうか。
本自体も、技術的なことの前に、精神的な所(心構えとか)から入るというスタンスを取っています。
また、非常に珍しいことに、
・題を設定し、
・その題に添った小説を書く
というトレーニングのようなことを実際に、両氏がこの本一冊の中で行なっています。(榊一郎さんは企画書という形ですが)
いろいろな意味で参考になるところが多い本でした。
書店で売れ筋だったビジネス書の紹介本。
うち50冊は、見開き2ページでその内容を簡潔にまとめ上げてあり、読んだことのある本でも、レジュメを見なおす感覚で読むことが出来ると思います。
また、読んだことがない本でも要点を短時間で理解できるので、かなりまとまりは良いと思います。
本を今まで読んだことがなくてこれから読みたいと思っているけれど、どれを読んだらいいのか分からない、というような若いビジネスマンにはいいかもしれません。
ただ、扱っている本が近年の売れ筋だったりするので、基礎的な教養という意味では取り上げている本のラインナップは弱い感じを受けます。
あと、一部ちょっと微妙な本が混じってる(笑)



iPad専用。
HTML5とCSS3で作る、iPhone向けサイト(あとサブとしてiPadサイト)の解説書です。
同名本の電子番らしいですが、こちらは全面カラーになっており、非常に見やすい解説本でした。
一冊で簡潔にまとまっており過不足ない印象があります。
また、iPhoneサイト特有のナビなどについてもきちんと言及がされていて、iPhone向けサイトを作る解説本としては非常によい本でした。
iPadはおまけ的に説明されています。若干内容が古いですが(iPadのOSがiOS3の頃だったようで)ほぼ問題はありません。
実本のほうは読んでいないのですが、まず表紙をめくると、

こんな感じで、


サンプルのサイトが提示されています。
そして本文も、

こんな感じで非常に綺麗。
コードの解説なども、

視認性が非常に高くてわかりやすいです。
いい時代になったなぁ、ほんと。


構築から利用方法(TortoiseSVNとか)まで、網羅されています。
かつ、内容がバージョン管理ってなんじゃらほい、という人向けの解説も(ちょっとだけど)あるので、一冊で割と事足りる感じでした。
IP電話に切り替わりつつある電話技術のガイドですが、IPよりもレガシー(旧来の電話技術)にかなりの比重が割かれています。
従って、IP電話システムを構築するための参考としてはこの本だけでは不十分です。
(副題が、IP電話システム構築のための固定電話時代基礎知識、見たいなのだったらばっちりでしたが)
所々業界用語があるのですが、一部用語が古いので、今では少し不十分かもしれません。
レガシー時代における各キャリアのサービスリストやシステム比較表などがついているので資料性はそれなりにあります。