« | »

2011.10.06

最高の成果を生み出す6つのステップ:読んだ本


最高の成果を生み出す 6つのステップ

著者/訳者:マーカス バッキンガム

出版社:日本経済新聞出版社( 2008-06-24 )

ハードカバー ( 320 ページ )


割と良かった。

書名はモロに自己啓発書ですが、一般的な自己啓発書のような内容は期待しない方がいいです。
具体的に言えば、この本には、「こんなに貴方も簡単にいいかんじになれる」みたいな、平易にやる気を起こさせてくれる文章、というものはまったくありません。

この本で紹介されるのは、自己の強みを発揮できる活動を強化し、弱みの領域にある活動を減少させていく為の具体的な方法です。
方法は、書名の通り、6つのステップに分かれています。

◆ステップ1:神話を打ち砕け

 仰々しい感じがしますが、ようはこれまでの常識を再検討せよ、ということです。
 本書であげられている例では、
 「成長するにつれ、人の性格は変わる」
 「人は最も弱い分野で、最も成長することができる」
 「すぐれたチームのメンバーは、チームのためならどんなことでもする」
 です。

 なかなか、「これが再検討すべき常識か?」と言われれば迷う所ですが、本書ではこの三つについて、明確に否定の論が展開されます。
 「成長するにつれ、人は本来の自分に近づく」
 「人は最も強い分野で、最も成長することができる」
 「すぐれたチームのメンバーは、チームに自発的に強みを提供することにほとんどの時間を費やす」
 これが、著者が提示する、新たな『神話』です。

 論拠は十分に納得できるものだと思います。
 逆に言えば、仮にこの三つに納得できない場合は、以降のステップを実施する必要はありません。
 なぜなら、著者の提示する6ステップは、「強い分野」を強化するためのものだからです。

◆ステップ2:明確にせよ

 強みを観察し、自分に認識できるようにする、というステップです。

 提示される手法は非常にシンプルです。シンプルだけど結構大変です(笑)

 2種類の紙を持ち歩きます。

 1つ目には、自分が
 ・力強い
 ・自信がある
 ・自然だ
 ・順調だ
 ・夢中だ
 ・気分が高揚する
 ・生まれつきこうなっている
 ・すばらしい
 ・自分らしい
 ・簡単だった
 ・最高だ
 ・次にこれをやれるのはいつだろう?
 などと思った出来事を、「好きだと思ったこと」として書き留めます。

 2つ目には、自分が
 ・消耗する
 ・時間がたつのがあまりにも遅い
 ・集中できない
 ・不満だ
 ・へとへとになる
 ・しかたなくやっている
 ・頭痛がしそう
 ・あとどれくらいかかるんだろう?
 ・いらだつ
 ・退屈だ
 ・あと新人はなぜこんなこともできない?
 などと思った出来事を、「嫌だと思ったこと」として書き留めます。

 これを一週間書き留めます。

 書き留めた「好きだと思ったこと」を、より強く感じる順に並べ替え、上から3つを、「自分の強み」とし、その強みに関する活動などを考察し、「ストレングスステートメント」というものを書きます。ようは「自分はこういうのが強い」と自己認識するためのものです。

◆ステップ3:強みを解き放て

 週に一度、以下のような計画を立てます。

 1)過去に注目し、先週自分の強みを活かすのに使った時間の割合を記入する。
 2)未来に注目し、今週はどれだけ強みを活かす時間を必要とするかを予想する。
 3)今週、自分の強みを活かすためとる、2つの行動を書く。
 4)今週、自分の弱みを減少させる、2つの行動を書く。

 そしてその内容を実行します。
 著者は、これをストロング・ウィーク・プランと呼んでいます。

◆ステップ4:弱みを封じよ

 弱い分野の活動を見つけます。(「嫌だと思ったこと」リストが使えます)
 そして内容を分析します。
 このとき、それがやめられるかどうかも検討しますが、その際「すべき」や「そうでなければならない」という、外的要因からの強制は無視します。
 あくまでも、その活動において、自分の弱みであるのか、強みであるのか、が重要になります。

 分析した結果、弱みである場合は、いくつかの方法で、その活動の減少を試みます。
 著者が提示するのは、

 ・その活動を単純にやめる。
 ・得意な人に任せる。
 ・強みを発揮する割合を増やし、相対的に弱みの割合を減少させる(職場勤めなどの場合は、強みを発揮し実績を作ることで、その領域に仕事の重心をシフトさせていく、等)
 ・弱みを見る観点を変更し、例えば強みに結びつけられるかを検討する。

 等。

◆ステップ5:人に伝えよ

 このステップで紹介されているのは、端的に言えば「上司に伝えよ」と言うことなのですが。

 より正確には、「自分の資質を人に伝え、強い分野で貢献することができる道がないか相談せよ」というほうが通りがいい気がします。
 いずれにしても、こうした活動は、上司や部下の理解や協力が必要なので、うまく協同できるようにする必要はあるとおもいます。

◆ステップ6:強い習慣を作れ

 強みの活動に比重を置けるように、習慣化しろ、というススメです。

 ▼日単位の習慣
 毎日、自分の強みと弱みを確認する。

 ▼週単位の習慣
 毎週、ストロング・ウィーク・プランを実行する。

 ▼四半期単位の習慣
 強みの決算を行う。上司が居れば上司と確認をする。

 ▼半年単位の習慣
 二種類の紙を持ち歩いて、改めて強みを再確認する。

いや、なかなか、これをやるとなると大変です。
しかし、自己分析にもできますし、自分の時間を効率的に振り分けるための、一助にもなると思います。何より、好きなことをやっているほうが精神衛生上よろしい(笑


読んでいなくても問題はないように書かれていますが、「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」を読んでいた方が、わかりやすいことは確かです。

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

著者/訳者:マーカス バッキンガム ドナルド・O. クリフトン

出版社:日本経済新聞出版社( 2001-12-01 )

単行本 ( 357 ページ )


ちなみに、私のストレングスファインダーの結果は、
最上志向、未来志向、収集心、自己確信、学習欲
でした。とても自己中な感じです、すいません(笑

何遍やっても、最上志向、未来志向、自己確信は外れない……。


○目次

はじめに 運動の先頭に立つ
 第1ステージ ―― いかに見きわめるか
 第2ステージ ―― いかに行動するか
 あなたは意外と近くにいる
 強みを活かす六つのステップ

[ステップ1] 神話を打ち砕け ―― 何があなたを妨げているのか
 ハイジ登場
 三つの神話
  神話1 成長するにつれ、人の性格は変わる
  神話2 人はもっとも弱い分野で、もっとも成長できる
  神話3 すぐれたチームのメンバーは、チームのためならどんなことでもする

[ステップ2] 明確にせよ ―― あなたは自分の強みを知っているか
 強みを示す四つのサイン(SIGN) ―― 成功、本能、成長、必要性
 強みとは自分を強いと感じさせる活動
 欲求はあるが能力がない活動をどうするか
 あなたの強みをもっとも的確に判断できるのは誰か
 把握し、明確化し、確認する
 ストレングス・ステートメントは何年たっても変わらない?
 ハイジ、明確化する

[ステップ3] 強みを解き放て ―― どうやってあなたの強みを最大限活用するか
 ハイジ、弱くなる
 ハイジ、強くなる
 ストロング・ウィーク・プラン
 強みを活かす四つの戦略(FREE)
 FREEインタビュー ―― 集中する、解放する、教育する、拡張する
 仲間に訊いてみる

[ステップ4] 弱みを封じよ ―― どうやってあなたを弱くする活動を回避するか
 あなたにもっとも影響を与える弱みは?
 把握し、明確化し、確認する
 「すべき」病を治そう
 再度ストロング・ウィーク・プランへ
 弱みを封じる四つの戦略(STOP)
 ハイジ、電話をやめる
 STOPインタビュー ―― やめる、チームを組む、強みを発揮する、視点を変える

[ステップ5] 人に伝えよ ―― どうやって強いチームを作るか
 あなたの強みが私を弱くする
 あなたは何を恐れているのか
 会話1 強みのおしゃべり
 会話2 「どうしたら役に立てるのか」
 会話3 弱みのおしゃべり
 会話4 「どうしてもらえれば助かるか」
 強みを活かしたいマネージャーへのヒント
 ジョージアのチーム

[ステップ6] 強い習慣を作れ ―― どうやってこれを生涯続けるか
 始まりの終わり
 最強の習慣
 こんなときどうする?
  1 ある仕事を引き受けるべきかどうか迷ったら
  2 この仕事を引き受けなければよかったと思ったら
  3 もしまったく新しい仕事についたら
  4 つねに過労気味だったら
  5 もし上司が理解してくれなかったら
  6 もし上司が愚か者だったら
  7 燃え尽きてしまったと感じたら
  8 全体のなかで自分の仕事をそれほど重要だと思えなかったら
  9 心の底で自分はみんなが言うほど優秀ではないと思っていたら

おわりに さあ、立ち上がろう
 謝辞
 訳者あとがき

はてなブックマーク - 最高の成果を生み出す6つのステップ:読んだ本
このエントリーをはてなブックマークに追加
Livedoor Clip - 最高の成果を生み出す6つのステップ:読んだ本
Bookmark this on Livedoor Clip

« | »

Trackback URL

Trackback

No TrackBacks.

Comment

No comments.

Comment feed

Comment






コメントにアバターを表示させたい方は、Gravatarをご利用ください。

ZenBack