2011.04.11
通信記録を押さえればデマが防止できる?:memo
菅政権ネット規制強化 国民をもっと信用すべきと専門家指摘 (NEWS ポストセブン) – Yahoo!ニュース
まあ、デマがある程度問題がある、というのはそれはそれで合っているかも知れないのですが、結局の所規制という方向では是正されないような気がするんですよね。
むしろ、名誉毀損などの現行法範囲内で問題があるような議論以外は、一々規制しないほうが、総合的にいって得な気がします。
警察庁OBの大貫啓行・麗澤大学教授が語る。
「ネットの掲示板にはデマも多いが、それをデマだと打ち消す情報もある。大震災や原発事故にかかわるネット情報が氾濫していることに、捜査当局がパニックになって冷静な判断ができていない印象がある。言論の自由が浸透する日本国民をもっと信用すべきです」
Togetter – 「元ドワンゴ社員が地震で不謹慎発言。@ShowAyanocozey 騙される。 #jisin #jishin @steelman #miyagi #nicovideo」とかも震災直後に乱舞してたのを眺めてましたが、翌朝にはこれがデマであると訂正されていたような覚えがあります。
つまりは、ネットワークの広域化・高速化・効率化により、デマを拡散する能力は確かに上がったものの、そのデマを訂正する能力も確かに上がっているように思います。
「言ったこと」が冷静に検証されてしまう事から逃れられないから、正しくない情報(例えば科学的に間違っている事など)は、訂正がされてしまう。
おそらく10年前であったら、このデマは「拡散は遅かっただろうけれど、終息も遅かった。そして終息が遅いが故に影響は長期に渡って残る」という事になっていたような気がします。
そう考えると、政府がデマを無くしたいと考えた場合、デマを打ち消す最も楽な対応は、「政府はデータに基づいて正しい情報を発表すること」でしょう。
たぶんその情報は一般人向けに加工されている必要すらない。なぜなら、その情報を見た専門家の誰かが、あるいは専門家ではないが専門家の言うことを正しく理解し一般人向けに「翻訳」出来る人が、頼みもしないのに、一般向けに広報してくれるから。その意味では、むしろ「無編集の生データ」であった方がより都合がいい。
原発の問題にしても、震災直後から、かなり詳細で良質な情報を(おそらくは)全くの善意、全くの無償で提供してくれた人は多かったと記憶しています。
影響の大きいものについてはたぶん今後も誰か、「善意の賢者」がわかりやすく紐解いてくれるのでしょう。
(そんな賢者の叡智をタダで湯水のように消費しているわけです、私は。すいません。日々ありがたく思いつつも、おんぶにだっこでおります、ええ)
専門家ではないごく普通の人(もっとも専門家でも「全ての分野で専門性を有する」ことはあり得ないので、必ず「普通の人」の要素が有るはずですが)は、雑多に集まってくる情報から、おおよそこれが正しいらしい、と判断する能力があればいい。
まあ、実際はちょっと難しいのですが、今から原子物理学の専門家になるよりは遙かに易しいと思います。
ああ、でも、政府が「正しい情報を開示したくない」と考えているときは大変困りますね。
そして、そういうときは、本来「デマ」ではない情報が、時の当局により「デマ」として認定されるんでしょうね。
菅政権は長く問題点が議論されてきたコンピュータ監視法案を、震災のドサクサの中で閣議決定した。 これは捜査当局が裁判所の捜査令状なしでインターネットのプロバイダに特定利用者の通信記録保全を要請できるようにするものだ。
ある意味、この閣議決定は、民主党と国民新党の名を歴史に刻んだんでしょうね。悪名としてですが。
まあ、やりたいことは、建前はデマ封じだけど、実際は別の事をしたいのだ、というのが透けて見える、という事でしょうが。
というか、通信記録を押さえるとか意味のない事をするよりも、たぶん、
「Twitterで一定数以上のフォロワーの発言をモニタリングし、明らかに事実と反している事が呟かれたら正確なデータに基づいて即座に反論する」
とかのほうが、たぶん早いですよ。
呼吸するように事実と基づかない事を発言し続けてる有名人が問題なんだと思います。Twitterのデマの八割は。
確信犯でやっている人もいるのかもしれないし、悪気無くてやっている人もいるのでしょうけれど(たぶん後者のほうが多いと思うのですが。あるいは「善意」に基づいて。)
本当は、「誰が言ったのか」ではなく「何を言ったのか」で情報を判断すべきなのですが。
まあ、そんな感じで適当に思ったことをつらりつらり。
